足元に目をやれば霜がおりていた大地からめきめきと春を告げる草花が顔を出し、暖かい気候に
野鳥のさえずりも聴こえてまいりました。思わず背伸びをしたくなるような、そんな春の訪れですね。
3月のご利用者様のご様子をお伝え致します。
1.手作りお雛様
デイホールに雛人形が飾られ、桃の節句を寿ぐ3月の日々。
今年の手作りお雛様は親しみやすいものにしようと、壁飾り作品に致しました。
数種類の図案をご利用者様がお選びになり、男雛と女雛の衣装をお好きな色で
塗り、千代紙やマスキングテープなどで台座や背景にアクセントをつけて仕上げました。
「お部屋に飾ります。」「孫と一緒に見ます。」「うちにもお雛様飾ることが出来る、良かった。」と
ご利用者様は大切にご自宅に持ち帰られました。
時間の流れの速い令和にあっても、この手作りお雛様とゆっくりと時を刻んでまいりたいですね。



2.早春の風景パネル
地元の桃畑の春の訪れをパネル制作致しました。春を待ちわびながらのんびりと制作を進めました。
ピンクのお花紙を丸めて沢山組み合わせた桃の花。色鉛筆で塗った桃の花。そこに若葉を組み合わ
せ、桃の木が完成、花の可愛さがご利用者様に好評でした。デイホールも華やかです。



3.春色染物の会
1年ぶりの「染物の会」。手ぬぐいのサイズに裁ったさらしを輪ゴムで絞り、綺麗な水色の染料で
染物を致しました。
写真ご覧下さい・・・今年も綺麗に染まりましたね。
水色の鮮やかな染物に、桜のコントラストはいかがでしょうか。
春の日差しに、染め上がりをご覧になられたご利用者様の笑顔も一段と輝きました。



4.野菜を育てよう~越冬野菜の収穫~
施設東の畑では、冬を元気に越した大根や野沢菜が沢山育ち、春の暖かさがようやく
感じられた頃に、ご利用者様と越冬野菜の収穫を致しました。
代表のご利用者様と職員で大根を引っこ抜くと・・・あらら、大根足とはほど遠い超スリムサイズな
大根が採れました。
「丈は短いけど、立派なもんだね。あははは。」「これさ、漬物にしたらいいよ。」
「次は何を蒔こうかねえ。」
畑の中で久しぶりにご利用者様の笑い声が響きました。さあ、今年の畑、どんな野菜を
育てましょうか、どうぞお楽しみに。



5.喫茶およりなして
3月は春を感じるスイーツが勢揃いしました。
初挑戦した伝統食のやしょうま。職員とご利用者様の知恵を寄せ合い、お花と松の模様の形を
作りました。「やしょうま、めずらしいね。」「よくできたね。」
つきたてのものはもちもち。はじめてでしたができあがりは上々です。
早春を告げるフレッシュ苺の入った苺大福。
サランラップの上でご自分が召し上がるものをお一人ずつ大事そうに嬉しそうに作られました。
春の和菓子の桜餅。
薄桃色の素地をホットプレートで焼き、桜の塩漬けと手作り餡を組み合わせ、桜餅を作りました。
「これとあれとそれを一緒に包むのね。」「桜の塩漬けがあって良かったね。」
「何個でも食べられそうね。」お店に出してもいいくらいなできあがりでした。






年度末となり、さまざまな出会いと別れの時期でもありますね。
沢山の仲間やご利用者様と一期一会の時間を大切にこれからも私達は歩んでまいります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。ブログをご覧の皆様、どうぞご自愛下さいませ。

















居酒屋『杏』


喫茶『ちくま』
